私も非公開でお返事させて頂きました。またお話できて幸せです!
拍手は最新のものから古めのものまで、色々と押して頂け嬉しいです♪
今日は…最初に画像が入っていない為、いつもと違う感じだな~と思われたかも
ですね。今日は前々から予告していた通り、合作更新。いつもお世話になっている
親友・悠ちゃんの小説+私の挿し絵でお送りします。その挿絵は…小説のその
シーンに差し掛かった時に挿入させて頂く形にさせて頂きますね。
最初に少し捕捉しておきますと…ちょこちょこ名前のみ出てくるキャラもいますが
今回活躍するキャラは4人。私が考えたキャラでは…あざと可愛い系お姉さん・
キラねぇとクール系獣人・キュバート。それぞれ名前クリックで2人の紹介記事に
リンクします!そして残る2人・悠ちゃん原作のキャラでは…キラねぇと同じく
戦闘技術を学ぶ科である「庭園科」所属のシュレッドさん、そしてキュバートと
同じ看護科の先輩・アオサナさん。今回は庭園科二人の模擬戦に看護科の
二人が治療を担当する、という感じです。挿し絵は悠ちゃんのリクエストで
看護科コンビ、庭園科コンビで楽しく描かせて頂きました。
ではここからは悠ちゃんの小説、楽しんで下さいね!
湿り気を持つ紫陽花のような質感の肌を多面に露出させた女性の腕を、
ぺちりと叩いてアオサナは治療を終わらせた。アオサナ=リ=ゲルンは丸い茶色い
瞳と、多量の卵白と少量の卵黄をかきまぜたようなうっすらと黄味がかっている
白い髪を首筋付近で跳ねさせているのが特徴的だ。寒さが厳しくなった昨今では
学園指定の白いトレンチコートに少々の模様を加え、青いネクタイ、白い
シャツにベルトを巻いて紺色のズボンをはいている。膝下まであるブーツは黒い。
アオサナに叩かれた露出過多と表現するのが的確な少女は、
黒色の水着に近い衣服に透けた布地をまとっている。
その中でかたくなに素手を守る手袋が一層艶めかしく映るだろう。
女性、キラックス・ドセブはむうっとつるりと光る唇を子どものように尖らせた。
「アオちゃん、相変わらず手当が丁寧ねぇ。おねーさんつまらなぁい」
「それはどうも。
にしても、君がここには入れたのはどういうことだといつも思うよ」
アオサナは物理用の手当てに使っていた治療箱を
きちんとしまいながら特に感情をこめないで言った。
そのアオサナの反応にキラックスはにんまりと笑いすり寄っていく。
「あら、奏上学園だから、の間違いでしょう?」
キラックスがアオサナの首筋に手を這わせようとすると
すぐ近くから声が飛んできた。
「……下手に、痛い治療をしたら。アオ先輩の評価が下がる」
ぼそりとしながらもよく通る声でつぶやいたのは褐色肌の獣耳と尻尾を持つ少年
だった。瞳孔の違う左右の目は一瞬、初めて見たものを不思議がらせてすぐに
馴染ませるようなものだった。少年の名前はキュバート・ファストという。
いまは薄紫色の髪の青年の手当てをしていた。
「キュバート君は気遣いを心得ているようですよ」
キュバートに乗っかって、さらにキラックスを諫めるのはキラックスと
模擬戦をしていたシュレッド=ライターだ。キュバートに手当をされながら
キラックスをやわらかな視線で射止める。しかし、キラックスはそれで止まる
ような女性ではなかった。しゅたっとアオサナからシュレッドのそばまで
豹のように移動するとそっとシュレッドの顎に手をあてる。

「ひどぉい言い方しないでね? 」
「気分を害されたらならすみません」
「ふふっ、名前で呼んでくれたら許してあげてもいいわよぉ?」
キュバートははさみで包帯を切った後にキラックスとのシュレッドとのやりとりを
みつめながらアオサナにどうするか視線で問いかけた。アオサナは黙って
首を横に振る。放っておいていいの合図だ。それを察したキュバートはアオサナの
隣に移動した。アオサナは自然な動きでキュバートの頭をわしゃわしゃとする。

その動きはよくできた、という評価とアオサナ自身の趣味が表れたものだった。
アオサナはキュバートの多少荒い触感の髪と耳を気に入っている。
そうするたびに、いつもはキュバートの友人である勢い少年である
ラゼットが止めてくる。だがいま、その少年は授業に出席しているため
アオサナは遠慮なく不愛想なかわいい後輩をわしゃわしゃできた。
「君はどうしてそれほど呼称にこだわるんでしょうね」
「だってぇ、仲良くなるには態度から、でしょう? 私はもうちょっと
シュレッドクンと仲良くなりたいのだけれどぉ、だめかしら?」
「保留で」
「狡い男はもてないわよぅ」
「……助けなくていいんですか?」
傍目にはいちゃついていると思われるほど距離の近い
キラックスとシュレッドのやり取りをみながらキュバートはぽつりと尋ねてきた。
アオサナの答えは決まっている。
「シュレッドは困るほど神経細くないから大丈夫だよ」
紳士に見せかけた煮ても焼いても食えない男がシュレッドだ。
アオサナは多少の付き合いからできた壁によりそれを知っている。
その壁を、キラックスが壊したがっていることにも気づいている。
キラックスの場合はお節介よりも興味などが勝って、シュレッドに絡むことにもだ。
最初に、アオサナは戦闘狂で露出好きのキラックスがこの学園に在籍しているのに
皮肉を述べたが、実際はここがキラックスらしくいられる場所だともわかっている。
奏上学園に来る存在は変わっているのがあたりまえだ。誰もが違う個性を見せて
いる。すべてが、異なる屈折や悩みを抱えてここに来る。看護科で副長というもの
をやっていると、顕わにされていなくてもそれが透けてしまう。だからといって
アオサナはかつての「和真」のように人に寄り添う趣味はないため放任している。
自分の助けはいらないだろう。そう思い、アオサナはキュバートを見た。
視線に気づいたキュバートは首をかしげる。
かわいいなあ、とつい、思ってまたわしゃわしゃしてしまった。
…悠ちゃんの素敵な小説を読んでくださりありがとうございました☆ちなみに
1枚目のキラねぇ→シュレッドさんはライクのつもりです(笑)キラねぇは
同性にもセクハラするし(笑)実は今の所、私が考えたキャラは後二人いるの
ですが…その一人がシュレッドさんに憧れ、いずれは…? その子の事に
触れるのは…今回の後日談(キュバート視点)をupしてからになりそうですね。
悠ちゃんが書いてくれたこの物語を、一人でも多くの方にお届けできれば幸い
です。仕事が忙しいので次の更新は週末です。訪問返しも遅めかと。でも
明日から月初=通信制限解除でスマホでまた訪問しまくれます…!
嬉しいです♪ では読んでくださり、ありがとうございました!!